多治見市意匠研究所修了生 X年後展 へ行ってきました

多治見市 市之倉町さかづき美術館にある「ギャラリー宙」で開催中の多治見市意匠研究所修了生 X年後展へ行ってきました。

若い作家さんの作品をじっくり観れるよい機会。

多治見市陶磁器意匠研究所の卒業制作展にあわせて、当ギャラリーでは、毎年修了X年後の作家による展覧会を開催致します。今回は、4年後となる第54期生3名です。
永草陽平さんは凛としたフォルムに東雲の空のような清々しい釉調。松永圭太さんは型を用いているものの掌で有機的な形に熟成させ、赤漆で仕上げる。三浦ナオコさんは古陶磁のような懐の深さを感じさせる形状に幅のある「白」の表現。個性光る三者三様の陶芸を是非ご高覧ください。酒器や茶器、花入などが並びます。 「ギャラリー宙」

松永圭太

仕上げに漆を使っているということでひび割れた独特なテクスチャーをもつ作品でした。

 

大きなお盆のようなお皿のガサガサとした表面をそっと撫でたら「アボリジニー」と言う単語が脳裏に。

 

こんなお皿を室内に置いたら、そこにポッコリ乾いたオーストリアの大地が登場したみたいで素敵だなぁと想像して楽しみました。

永草陽平

 美しい色彩の洪水に惹きこまれました。

 

一つ一つの作品に展開する宇宙空間が微妙に異なって覗きこむたび、はっとなる楽しみ。

 

自分の使う器の仲間に入れるにはあまりに美し過ぎて今は買えないけれど、いつかきっと最適なタイミングでまた出会えるような気がしたり。

三浦ナオコ

そして今回訪問の一番の目的、三浦ナオコさんの作品。

 

三浦さんのインスタグラム

 

「古陶磁のような」とギャラリーの紹介にあるように、もうずっと前からあるような、それでいて端々に漂う「キリっと感」は確かに今の時代を感じさせて、その絶妙なバランスに心とお財布をもっていかれてしまいました。

 

どれも素敵で迷いに迷ってこちらの長皿を購入しました。

多治見市意匠研究所修了生 X年後展 三浦ナオコ
うっすらとした水色の釉薬の溜まった部分。
多治見市意匠研究所修了生 X年後展 三浦ナオコ
 ここ、ここ。う〜ん、たまらん。

 

全くタイプの異なる3人の作家さんの作品をじっくり味わえる展覧会、3月11日までギャラリー宙で開催中です。
多治見市意匠研究所修了生 X年後展 三浦ナオコ
 ギャラリー宙
所在地
岐阜県多治見市市之倉町6-30-1
TEL
0572-24-5911
FAX
0572-24-6766