多治見には「子どもの図書館」があります(多治見市子ども情報センターのこと)

ヒッサビサのブログ更新です。
「これは書かねば!」と思う素晴らしい場所を訪れたのでご紹介です。

多治見市には「子どものための図書館」があります

多治見市には子ども専用の図書館があるのをご存知ですか?それが、こちら。

多治見市子ども情報センター(多治見市図書館分館)

多治見市子ども情報センター(多治見市図書館分館)

風見鶏のある洋館風の建物。

こちらは多治見市図書館分館で乳幼児から高校生までを対象とした本が収蔵されている図書館です。

多治見市図書館本館とは離れた場所(川を挟んで反対側の町)にあります。

本館にも絵本〜児童書は充実しているので本館だけで満足してしまいがちですが、「子ども」専用図書館はやはり子どもにとっての利用しやすさが格段に違います

次々と本を手にとりたくなる仕組み満載

多治見市子ども情報センター(多治見市図書館分館)

まず入って驚くのは、たくさんの本が子どもの目の高さに表紙が見えるようにディスプレイされていて次々と視界に入ってくること。

本たちが「みて、みて!」ってこちらに呼びかけてくるし、なんだか本に迎えられているようで大人でもワクワクしちゃいます。

一緒に行った息子は鮮やかな色彩、賑やかな絵柄の表紙に惹かれたのか「ジンガくん いちばへいく」というアフリカの市場を舞台にした絵本を「読んで!」と手にとりました。

これ、普段息子が読みたがるような生き物や自然、冒険のたぐいの本ではないのですごく意外でした。

読みはじめると遠いアフリカの賑やかな市場の熱気が多治見の小さな図書館の片隅にありありと現れてきて息子と二人で時空をひとっとび。これってまさに本を読む喜びに溢れた体験!

本を開けばどこへでも行けるというこの感覚。

本から新しいことを知る喜び。

そんな本との良質な出会い=セレンディピティを体感できる場所が優れた図書館の要素の一つなんだろうな、ってことは思っていて。

セレンディピティとは素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。
wikipediaより

この子ども情報センターはまさにそんな場所!

子どものうちから読書にまつわるこの体験をできる場所が身近にあるって、それは本当に贅沢で恵まれたことだと思うわけなんです。

あ、これ気になる!と思わず手にとりたくなるような本の並べ方がさすがで、司書さん達の工夫、本や子どもへの愛情を館内の端々から感じます。

興味の範囲を狭めずに、次々と子ども達が新しい世界を探求できる、そんな仕掛けに満ち満ちた場所だと感心してしまいました。

多治見市子ども情報センター(多治見市図書館分館)

シーズン毎のテーマに合わせた「雨」や「かえる」コーナーも素敵。

多治見市子ども情報センター(多治見市図書館分館)

ゆったり、まったり読書ができる

子ども用図書館だけあって、入り口すぐには畳コーナーがあり日中は乳幼児連れで親子でのんびり本を楽しむ姿がありました。

小学生になった息子も寝っ転がって本を楽しんでました。

多治見市子ども情報センター(多治見市図書館分館)

多治見市子ども情報センター(多治見市図書館分館)

本館にももちろん子どもがゆったり出来るスペースはあるけれど、やっぱり大人の場所にお邪魔してる感があるなぁってことは感じます。

「子ども専用の場所」という安心感とくつろぎ感が全く違うんですよね。

奥には勉強が出来るスペースがあって夕方中学生や高校生が勉強しにきていました。

自然光さしこむ洋館風の雰囲気もよいです。

多治見市子ども情報センター(多治見市図書館分館)

この日息子と借りた本はこちら。

多治見市子ども情報センター(多治見市図書館分館)

多治見市図書館の貸し出しカードがあれば借りられます。本館で借りた本をこちらで返すのもOK。

絵本だけでなく、図鑑や児童書、小説、ヤングアダルト文庫など中学生ぐらいまでの子ども向け本がかなり充実。参考書もあったり。

高校生ぐらいだとさすがに本館でないと物足りないかもしれないけど、大人向けの雑誌もあったりしてちょっと勉強に来るには落ち着くいい場所です。

多治見市子ども情報センター(多治見市図書館分館)

「情報センター」という名前が災いしてか、ここが図書館であるという認知をしてこてず実はほとんどこの施設を利用してこなかった私。

本当になんと勿体ないことをしてしまったのだろう。

が、まだ大丈夫。

はじめて行った息子もいたく気に入ったようなのでこれからフル活用させてもらいましょう!

子ども情報センターが移転される!?

さぁ、これからガンガン利用させてもらいましょう、と思った矢先。この子ども情報センターを8年後本館に移転させるという計画があることを知りました。

本館に移転!?本館に移転してこの情報センターの特別な雰囲気は維持できるの?一般の図書閲覧と同じ建物にあるのではなく、独立した子どもだけの場所だから大きな意味があるんじゃないの?子どもたちが安心してのびのびと過ごせる貴重な居場所を移転させてしまってもいいの??と大きなショックを受けています。

多治見市子ども情報センター(多治見市図書館分館)

小さな緑の空間が建物の前に広がっていて、これもまた素敵。

多治見市子ども情報センター(多治見市図書館分館)

小さなベンチとミニテーブルがあって高校生達がお弁当広げて食べているのを見ました。お昼を食べてから勉強するのかな。

こんな風に時間帯によって乳幼児から高校生までの幅広い年代の子どもたちが集う場所ってなかなかないはず。子どもたちの居場所、本を通じて「知と情緒を育む」この施設を多治見の財産として、これからも長く守っていくことは市民のつとめのはず!
そう感じてこのブログを書きました。

まだ利用したことのない方あったら、ぜひ利用してみてください!
多治見市民でなくても新規利用登録すれば本は借りられますよ。

多治見市子ども情報センター
岐阜県多治見市常盤町1番地
開館時間
火曜日~金曜日 10時~20時
土日祝 10時~18時

休館日
毎週月曜日、第三木曜日(館内整理日)、年末年始
多治見市役所本庁舎の駐車場が使えます