料理が苦手な私が考える精進料理教室で学べるであろうと思うこと

精進料理教室を開催しようと思ったいきさつ

白状をしますと、私は料理が苦手です。嫌い、と言ってもいいかもしれません。

時折、フムスが食べたい!メキシコ料理を作ってみたい!マクロビ料理を作りたい!ペルシャ料理を作りたい!という一過性の料理熱が湧くことはあります。そういう時は確かに楽しく、食べたいものに合わせて食材揃えに突き進みます。

けれど、毎日の料理ってそういうものではないですよね。時々思いつく特別な料理はそれに合わせて食材を集めれば良いけれど、日々の食事でそれをしていては食費がいくらあっても足りないし。その上パートナーがいて、子どもがいて、となると自分の好きなものだけを作っていれば良いというわけにはいきません。

いつだったかテレビでオランダの家庭では夕食はフライドポテトだけ、という時もあるというのを観たことがあります。「だって料理に使う時間をみんなでゆっくり過ごせた方がいいでしょ」と堂々と言い切るその家庭の奥様。

苦痛に思いながら時間を割いて料理するよりみんながハッピーならその方がいいよね、と私も大いに賛成です。

そうは言ってもそれなりに健康的な食生活も気になる私はそこまで突き抜けることも出来ず、これから先も続く毎日の料理にどう向き合っていったら良いかは永遠の課題でありました。

そんな時にたまたま手にしたのがこの「禅に学ぶ台所仕事」という本。

禅に学ぶ台所しごと 星雲社

禅を台所に活かす、精進料理の知恵もシンプルに日常生活に取り入れる。精進料理なんて料理の苦手な私が簡単に取り入れられるものだとは思っていなかったけれど、これを読んだらなんだか出来るかも、と思えてきました。もしかしたらこれが私の毎日の料理に向かう時の軸になるかもしれない。もっと知りたい、と思いました。

そんなことを毎月の朝ヨガでお世話になっている徳林院のご住職に相談してみたら精進料理を教えて頂けることになり、この企画が立ち上がった、という次第であります。

精進料理の知恵

精進料理から学べることはこんなことではないだろうか、という私なりの推測を書いてみます。

1.身体に優しい

これは先日、タモさんが出演しているNHKの「人体-腸-万病撃退!腸が免疫の鍵だった」で取り上げられていましたが、700年の伝統を持つ曹洞宗大本山總持寺の修行僧には修行をはじめてから花粉症やアトピーが治ったという僧侶がたくさんいたというのです。

彼らの腸内を調べてみると免疫の抑制に関わるクロストリジウム菌が定着しており、日々僧侶たちが食べている精進料理に含まれる食物繊維がこの菌を増やしていることが分かったそうです。

多治見 精進料理教室

今さらこんな例を挙げるまでもなく、栄養学的にも優れた料理であることは明白な精進料理。我が家は夫が動物性料理大好きなので、食生活のバランスをとる意味でもぜひ取り入れていきたいところであります。

2.献立がたてやすくなる

精進料理では食材と向き合い「食材を無駄にしない」ということをとても大事にしています。野菜の切れ端も無駄にしません。そして献立は食材を無駄にしないよう使い回すことを考えてたてます。日々の献立を考えることが苦痛な私にとってはとても勉強になります。こっちの料理で使ったこの野菜の皮をこっちの料理で使う、などは是非マスターして日々の献立に活かしたいと思います。

多治見 精進料理教室

 

3.結果的に家計の節約になる

そこ?と思われそうですが、肉・魚を買わずに食材の無駄をなくす献立を心がければ確実に食費を抑えられそうです。

料理が苦手な私の問題は ①献立のたて方が下手→②思いつきで料理をしてしまうので残った食材をうまく使いまわせない→③無駄に食費がかかってしまう だと自覚しています。

そういう料理の苦手意識にまつわる根本が精進料理を学ぶことで改善できるのでは?と思っています。

 

上にあげたことは精進料理の極々表面的なことに過ぎないとは思います。食材への感謝、食べる人を思う気持ち、手間暇をおしまず料理に向き合う気持ち、など色々と大切なことが他にもありますが、まずは普段の料理に活かせる知恵を学びに精進料理教室に参加してみませんか。

旬の食材も使って楽しく学べるよう計画しています!

興味のある方はこちらからどうぞ↓

多治見 精進料理教室 毎日の料理に典座の知恵を