フェスティバル Fukushima in Tajimi へ行ってきました

どうあがいても雨の予報はくつがえりようのない土曜日、覚悟を決めて出掛けてきましたフェスティバル Fukushima in Tajimi

大風呂敷と袈裟への考察

会場に到着するとこの日のためにボランティアスタッフが縫い合わせた大風呂敷が一面に敷き詰められていました。

フェスティバルFukushima in Tajimi 2017

準備の模様はこちら>>
フェスティバルFukushima in Tajimi 2017の準備風景を覗いてきました

ちょっと脱線ですが、最近私はお坊さんの袈裟に関心があったりします。

フェスティバルFukusimaの大風呂敷と袈裟、同時期に私の前に現れた興味深いこの二つの布がどうもチラチラと重なり合ってみえたりしました。

フェスティバルFukushima in Tajimi 2017

袈裟はそもそも「糞掃衣(ふんぞうえ)」と言って

起源は、インドの仏教僧侶が身にまとっていた布。仏教では本来、出家僧侶は財産になるような私有物を持つことを禁じられており衣服も例外ではなかった。そのため価値や使い道が無くなり捨てられたぼろ布、汚物を拭う(=糞掃)くらいしか用の無くなった端布を拾い集め綴り合せて身を覆う布を作った   wikipediaより

という歴史をもつもの。糞を扱う布、究極のどうでもいい布を縫い合わせて作った衣が袈裟というわけです。日本では糞掃衣の制作過程を厳密に決めてそれを信仰の対象とするような宗教まであるようです。

ボロ布を縫い合わせるという行為に信仰的な要素があるとは!

最終的にベチョベチョに濡れ、皆に踏まれていく大風呂敷。

フェスティバルFukushima in Tajimi 2017

踏みつけらながらも、この大風呂敷が雨の会場を平和で圧倒的に前向きな雰囲気に満たしておりました。

フェスティバル Fukushima in Tajimi

私たちは16時過ぎに会場に到着。少しだけALKDOの音楽を聴くことができました。もう少し早く到着していたら色々聴けたようです。

当日は百草カフェの出張店も出ておりました。

フェスティバルFukushima in Tajimi 2017

外に出てきても百草さんは百草さん。

そしていよいよ盆踊りのはじまり。

フェスティバルFukushima in Tajimi 2017

雨にうたれながら見よう見まねで踊ります。

フェスティバルFukushima in Tajimi 2017

最初は眺めていただけの子供たちも輪に入って踊りだしました。

袈裟への考察をしたからか、こうして今フェスティバルの様子を冷静に振り返ってみるとこれはある種の宗教儀式のように見えなくもないなぁと。雨にうたれながら躍り狂う儀式 笑。

フェスティバルFukushima in Tajimi 2017

大友さんバントの生演奏音楽は素晴らしく良いものでした。どこかメランコリックでもあり、この生演奏で皆で踊るというのは最高に気持ちの良いことでありました。

このイベントを多治見でやりたいと最初に思ってくれた人、その思いに共感してやろうやろうと言ってくれた人たち、それを受けてくれた大友さんたち、実現に向けて動いてくれたボランティアスタッフの方達に心からお礼を言いたいな、と。

楽しそうに幸せそうに踊る友人の顔を見れたことが私にはちょっとした宝物になりました。

音楽っていいよね、なんて改めて。