豊田市美術館で開催中の奈良美智展「for better or worse」を娘と一緒に観てきました。
豊田市美術館
1995年に開館した美術館。建物の設計は谷口吉生。国内外の近現代美術を中心にした展覧会を開催しています。
奈良美智 for better or worse
今回は奈良美智の大規模な展覧会が非常に良い、という評判を聞いて出かけてきました。
愛知県芸に通い卒業してしばらくは千種にある河合塾で講師をしていた奈良美智。愛知県は特別な場所であるということで今回のこの展覧会は30年越しの遅すぎる卒業制作展だとギャラリーガイドに本人が書いています。
壁一面が奈良美智のレコードコレクションで埋め尽くされた部屋からこの展覧会ははじまります。中学生の頃から集めたというレコードの数々。ジョニ・ミッチェル、トム・ウェイツ、ストーンズ、デビッド・ボウイ、ボブ・ディラン、T.REX、などなど。時間が許せばここに居座り、アップルミュージック片手にあれもこれも再生してみたいような欲求にかられました。
反対側にはたくさんの人形や本などのコレクション。奈良美智が集め、見つめてきた物たち。
Small FacesのOgdens’ Nut Gone Flakeのレコードが立てかけてありました。
何の曲かは分かりませんでしたがずっと音楽もかかっていました。
そしてここから怒涛の奈良作品が。
新旧とりまぜた絵画作品の中に「Voyage of the moon」という小屋のインスタレーション作品がありました。
真っ暗な展示室の中にたたずむ小屋。
少し並んで中に入りました。中には豚の人形やオズの魔法使いの切り抜きやあれやこれやが置かれていて、また音楽が。
水色の部屋に置かれたFountain of Lifeもはっとするほど美しく。
奈良美智展を観たら、封印してきた(成長して大人になったと思っていただけ?)思春期のモヤモヤが舞い戻ってきて、切り捨てたいぐらいのあの時間もでも決して悪いものではなかったのかもね、あの自分を含めて今なのね、こうして生きているんだね、みたいなそんな妙な気分になれたりしました。感じるものは人それぞれだと思いますが。
これからそんなモヤモヤする時期を迎えていくだろう娘はどう感じながら観たのかな。
同時開催 森千裕展
同時開催中のこちらの展覧会もみてきました。
こちらは撮影OK!
ビデオインスタレーションに娘が夢中になっていたのが意外。
現代アート、堪能しました。
奈良美智展は9月24日(日)までです。
そして10月14日(土)からはジャコメッティ展。こちらも楽しみです。