細々と月一ペースで続けているお茶のお稽古に今月も行ってきたのでそのお話を。
子連れで行けるお茶のお稽古は素晴らしい
今回は夫が仕事で子守を頼むことができず初の試み、娘と息子二人連れてお稽古に行ってきました。3歳児を連れてお茶のお稽古だなんて、と思われるでしょうが、それが許されてしまうのがこちらの良いところでありまして。。。何と言っても途中猫も来るし、先生の1歳になるお孫さんもやってくるし、お孫さんを追いかけておじいちゃんも来るし。可愛いお孫さんが柄杓をひょいっと掴んで嬉しそうに持ち上げる姿に皆でホッと癒されるという、何とも良い空気の流れる、そんな教室なのであります。
(先生のご自宅前はとてもシュール)
雁一声ってそんな意味があるんですね
さて、そんな風にしてではありますが毎回行くたびにお茶の世界の基本中の基本からちょっとずつ教えて頂いています。
今回は秋の訪れと禅の悟りの境地について先生がしてくださったお話の備忘録。
この日の掛け軸に「雁」の文字があり、先生が「昨夜一声雁 清風万里秋(さくやいっせいのかり せいふうばんりのあき)」という句についてお話をしてくださいました。
これは「暑い暑いと思っていたけれど夕方雁の声を聞いた。そしたらその翌朝さーっと空気が澄んで、あたり一面一気に秋の気配だ」という情景を詠んだ句だそうです。
禅の世界ではこの句を悟りを開くことの境地として捉えるそうです。自分の持っている物、いる場所、環境は何も変わらないのに一瞬でまるっと世界が変わってしまうということ。今まで苦しんでいたことが悟りを開いてしまえば秋の清々しい空気のようにさーっとクリアになること、を表しているそうです。雁の一声にそんな意味があるんですね、勉強になりました。
JR岐阜駅にスペインを見る
さて、今回はJR岐阜駅までベビーカー持って電車で行ったわけですが、岐阜駅のホームに降り立ちびっくりすることがありました。
エレベーターを探してホームの一番端の端まで行くとボタンがあって「このエレベーターを使うには係員を呼んでください」と書いてあります。「?」と思いながらボタンを押すとインターホンごしに係員が「今行きまーす」と。しばらく待ってからやっと係員がやってきて一緒にエレベーターに乗りこみました。「なぜこんな面倒なことを?」と思いましたが、改札階に着いてその意味が分かりました。
何とこのエレベーター、改札階に着くとそこはすでに改札の外なんです。なので係員が切符拝見や乗り越し精算確認のためにエレベーターに乗り込んで来ると言うわけなんです。
私は精算が必要だったのでエレベーターからさらに係員と一緒に改札まで向かって一緒に歩き、精算。
そしてまた厄介なことに改札階は2階にあるのでまたエレベーターまで戻って1階に行くという、ベビーカーや車椅子の人には超絶不便な駅の仕組みなのでありました。
帰りに一緒にエレベーターに乗ってくれた係員に聞いたら、当初改札を作る予定だった場所が岐阜市の都合で変更になりこうなってしまったということでした。
たまに来るだけの駅なので私にはヘェ〜ぐらいのものですが、県庁所在地の駅で利用者もそれなりにありそうなのにこの対応でやれているところが凄いなぁと感心してしまいました。
お茶の先生の娘さんとその話をしたら、エレベーターなんか待ってられないからベビーカーで階段降りると他の人が手伝ってくれる、と言っておられました。
それを聞いて、おぉ、これってなんだかスペインぽいぞ、と思ってしまいました。
工事始めてから事情がかわるとかもしかり、そしてスペインも地下鉄にエレベーターないとこもよくあるし、例えあっても動いてないとか普通にあったり。基本エスカレーターにベビーカーのまま乗るけど、そのエスカレーターが点検中で止まってることも。そしてそんなことはしょうがないさ、てな感じでみな黙って助けあってベビーカー担ぐ、みたいな。
そうか岐阜駅はスペインなんだ、と妙な納得をして帰宅をしたのでありました。
車椅子やベビーカーで岐阜駅に行かれる方は時間にゆとりをもって、ここはスペインかどこかと思って異国気分を味わいながら行かれると良いかもしれませんよ。