お茶のお稽古が目指すところとは

色々と慌ただしい日々を過ごしながらやっとお茶のお稽古に行くことが出来ました。こんなにバタバタしているのに何でそんなわざわざ!と母に小言をチクリと言われましたが、いや、バタバタしているからこそ行きたいんですよ、お母さん!頭の中があれやこれや色んなことでグルングルンしているこんな時こそ、先生のあのお茶室に行きたいと心からそう思いました。

前回の記事はこちら→武家の茶道 有楽流を習う

今回は小2男子先輩のお点前を拝見。先輩格好いい!


私は先生になつめと茶杓の扱い方を割稽古して頂きました。

tealesson02-02 お茶は型に次ぐ型の稽古。ひたすら型を覚えることの繰り返し。若い頃はそこに何の魅力も感じなかったけれど(いや、そんなに言うほどやってませんが)今は無心で型に集中することが何故か心地よく、そしてそれをこなす先生の所作を目にするとただ美しく清々しく感じられるから何とも不思議です。

今回のお稽古で心に響いた先生の言葉。

部屋の全部を感じながら、部屋の空気全体を見られるようになること、その世界の中にあってものすごく自然にお茶を点てられるということ、それが出来ると世界が変わって見える、お茶の目指すところはそういうところです。

先生のおっしゃることがほんの少し分かるような気がしました。茶室というその空間のすべての気配、空気とともにあるという事。空気を支配するのとも違うこの感じ。ますますはまっていきそうです。

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この日使われていた水差し、とても素敵だな、と思っていたら先生が多治見の松山祐利さんのものだと教えてくださいました。恥ずかしながら初めて聞いたお名前。まだまだ知らないことばかり。。。帰宅後、調べてみました。

陶芸家 松山祐利(まつやますけとし)
1916年宮崎県で生まれ、全国の窯場で修行を重ね多治見、土岐にて活動された陶芸家。土岐市に禅窯 快遊山窯を築窯。2006年 他界

帰宅後は怒涛なあれやこれやが待っていて一瞬の心の落ち着きはどこへやら。けれど今、あの時間を振り返るだけでも少し気持ちが静まりました。お茶の世界への探求、こつこつと続けて参りましょう。