この秋Studio Hirayaが美濃焼こみちではじめて開催する「うつわ巡り旅」。そろそろ案内冊子が印刷されるようです。今年は100近いイベントが開催されるようですよ。冊子の出来上がりが楽しみです。
さて、週末はスペインから夫の友人カップルが我が家を訪ねてきてくれました。そこで、今回の美濃焼こみち「うつわ巡り旅」でも訪れる予定の土岐市で活動されている陶芸家 河内啓さんの工房を予行練習を兼ねて(ちょうど頼んでいたマグカップが焼き上がったという連絡を頂いたので)案内してきました。
今回はその様子をレポートです。
スペインから来た夫の友人を河内さんの工房へ
我が家には海外から友人達が訪ねてくることが時々あります。彼らはまったくもってこの地域が日本一の陶磁器産地という前知識はなく、観光で来日して東京から京都へ行く途中に(もしくは京都から東京へ行く途中に)ただ私たちに会う為だけに多治見に立ち寄ってくれます。なので彼らは、はなからこの地域で何か観光をしたいだとかそんな希望はなく訪れます。
今回スペイン、マドリードから来日したプログラマーの彼、弁護士の彼女も同じくそんな感じでした。あまり陶器に関心があるようには思えない2人を(笑)半ば強引に河内さん工房巡りに連れていきました。
里山で暮らし、作陶をする河内啓さん
マドリードで暮らす友人達に日本の里山の風景を見てもらいたかったのも今回案内をした理由の一つ。 友人カップル、いたく感動しておりました。
そして河内さん宅を訪問すると河内さんの奥様が素敵な手作りコーヒーゼリーを用意して下さっていました。
(私の撮った写真がボケボケだったので奥様のインスタグラムから写真拝借です。)
前回の村上雄一さんのお宅訪問に引き続き、陶芸家の奥様は何てお料理が上手なんでしょう!暑い日だったのでゼリーで頂くコーヒーが身体に沁みてとっても美味しかったです。
皆が談笑している間に私はマグカップ選びを開始。
当初は右端のアメ釉のマグにする予定だったのが焼き上がりを見たら左端の薄緑色のマグに惹かれてしまいこちらに変更。
しかし、同じように見えても一つ一つ微妙に違うのでどの子を頂いていこうか迷いに迷ってしまいました。
と、迷っていたらスペインの2人も作品を選びはじめ、夫も欲しいと言いだして結局みんなで作品を購入することになりました。
いかにもな絵付けのある和食器ではなく作家物のこうした無地の陶器に2人が興味を示してくれることは正直あまり期待をしていなかっただけに(河内さん、すいません!)、2人が熱心に品定めをしている姿には連れていった私も凄く嬉しくなってしまいました。
河内さんの作品がマドリードでどんな風に使われていくのかなぁ。
外国人に、しかも陶器にあまり興味のなさそうだった彼らにこの地の陶芸家の作品の魅力が伝わったことがとても嬉しく、これからStudio Hirayaが目指していくこと、世界中の器好きをこの町へ!の自信にも繋がった一日となりました。
河内さん、奥様、どうもありがとうございました!
持ち帰った河内さんのマグカップ
あれこれ迷って夫とペアで持ち帰ったのはこちら。
いつもの普通のコーヒーが何とも幸せな気分で頂けました。友人達と一緒に工房を訪ね、一緒に我が家で朝ごはんを食べた日にはじめて使ったマグカップ。いつまでも忘れないことでしょう。
↑この部分の釉薬の垂れ具合がたまらなく愛しくて今日も朝から眺めてうっとりしてしまいました。
おまけ1
作家さんの工房を訪ねて好きなことの一つ。何気なく片隅におかれた試作の断片をみること。
おまけ2
河内さん宅にスペインのタイルが飾ってありました。河内さんのお父様のスペイン土産なんだとか。古民家の河内さん宅にすごく馴染んでいて素敵でした。
河内さんの工房を一緒に訪ねてみませんか?
河内さんの作品が気になった方、この秋一緒に工房を訪ねてみませんか?素敵な作品との出会いを秋の里山で体験しましょう。
9月1日〜こちらのページから参加申し込みをして頂けます。
※「めぐる」カテゴリーのプログラムNo.45をご覧になってください。