マドリードに行くたび、毎週日曜に開催されている有名な巨大蚤の市「エルラストロ」に行きたいと思うのだけど、いつもタイミングが合わなくて行けません。
今回も滞在中の日曜は到着翌日。日本の自宅を出てから30時間以上かかった旅の翌日に朝から蚤の市に出掛けるのは困難ということで断念。(いや、一人だったら多分行ったけど!)
でもよく考えたら、日曜以外にも開いているお店あるんでは?と思い立ち今回歩いてみたラ・ラティナ地区。そんな散歩の様子をまとめてみました。
playmobilの楽園
地下鉄La Latina駅を降り、裏通りに入ってまず見つけたのがこのお店。
何というタイミング!今息子がはまっているプレイモビルの中古専門店!
私プレイモビルってよく知らなかったのだけど、夫は小さい頃レゴよりプレイモビル派だったらしく、その流れで息子にスペインではプレイモビルを買っていたのでした。
ウィンドウにはプレイモビルの人形がひしめき合っている!
これは入るしかない、ってことで店内へ。
店内には所狭しとプレイモビルと一部レゴも含んだ人形が並んでいます。随分と寡黙な店主が一人、プレイモビル人形の大量の身体パーツを並べて修復中。
この距離にいて無言を続ける店主。話しかければ答えてはくれるけど決して自ら話すことはなく。
そんな店主の沈黙もおかまいなしに、延々とどれを買うか迷い続ける息子。
沈黙の圧力に耐えかねて店外へ出た娘と私。「スペインの人にしては珍しくあまり喋らない人だね」と私が言うと「だからこういうお店やってるんじゃないの?」と娘。うん、確かに、と納得。
息子、迷いに迷って中世騎士シリーズ購入。
骨董店巡りなんて言ったら子どもたち嫌がるだろうな、と思っていたらまさかの息子がハマる、こんなお店からスタートできてびっくり。
面白いお店が続々と
アフガニスタンと中央アジアのテキスタイル店。中には絨毯が積まれてた。写真だけ撮って中に入らなかったことを今写真振り返りながらめちゃくちゃ後悔しているお店。
そしてポツポツと骨董店が現れてきて。
ただのガラクタ店もあれば、
ミッドセンチュリー的なお店もあったり
ありとあらゆる人形が集まっている不思議な店や。
あとは古本屋さんも。
めちゃくちゃたくさんの店が開いているわけではないけれど、一軒ずつ観て回ればそれなりに時間が過ぎていく規模で骨董店が並んでいます。
あれこれお店をまわって夫は古本を少し、私はシルバーカトラリーを買いました。10年以上前に一度行っただけの日曜の蚤の市は凄い人で、スリに気をつけろと口を酸っぱく言われ過ぎて疲れた思い出があります。日曜の蚤の市も楽しいけど、ゆっくりみて回るなら日曜以外に行ってみるのもオススメかも、と思ったのでした。
最後にカタツムリ料理のお店へ
近くにカタツムリ料理の有名なお店があるよ、と夫が言うので行ってみました。
こちらのお店、Casa Amadeo
Los Caracoles=カタツムリ
お昼時だからか、人気店だからか中は凄い人。
人混みを掻き分け、掻き分け、奥へ行くと地下や別の部屋も。
基本バースタイルで立ち食い。でも子どもがいると分かるとすぐ椅子を譲ってくれる人達がいて嬉しい。
威勢のいい名物店主らしきおじいさんが、「注文まだの人いない?いない?いない??」と大声でまくしたてていて、すごい活気。
でもこのおじさん、何回注文しても忘れて持って来ないから要注意。でもこのおじさんの存在を店全体で大切に見守ってます感出てて、愛すべきキャラ、みたいな感じだったな。
爪楊枝でほじくって食べる。濃い味付けで、間違いなくビールが進むやつです、コレは。
やたら、パンが美味しかった。
綺麗なお店じゃないけど、活気があって楽しいお店でした。
マドリード街歩き、この地区はあんまり来たことがなかったけど次回もまたゆっくり歩きたいな、と思った場所でした。