名古屋高島屋 「民藝の日本」展をみてきました

名古屋高島屋で3月5日(月)まで開催の「民藝の日本-柳宗悦と『手仕事の日本』を旅する-」をみてきました。

民藝の日本-柳宗悦と『手仕事の日本』を旅する-

柳宗悦が日本各地で蒐集した民芸品を中心に、各地の民芸館の所蔵品も加えた、江戸末期から昭和初期までのおよそ170点。日本人の美意識のルーツがここに。

という展覧会です。

民藝の日本

例によって仕事帰りの30分しかない時間で駆け足で巡った展覧会。

高島屋10階に到着すると瀬戸本業窯、小石原焼、湯町窯、松本民芸家具等々のショップがずらりと並んでおります。同時開催中の「ひと手間のある暮らし」展も一緒になって買い物気分に引きづられそうになりますが、そこをグッと堪えて展覧会会場へ。

民藝の日本

展覧会では北から南まで日本各地の民芸品が地域毎に展示されておりました。

岩手の竹行李、山形の藁靴、栃木の背負い袋などなど。気になるもがたくさんありました。

ここからは走り書きメモを元に覚えのための記録です。

愛知 行平 (尾張品野)

瀬戸の行平鍋。ボテっとした形が愛らしく、でも今まであんまり瀬戸でこういう鍋をみたことがない。今も作られているのか調べてみよう。

日常の雑記でおそらく今一番良い品を作るのは品野であります。行平などは今も大時代の形であります。 柳宗悦「手仕事の日本」より

石川 吉野絵皿

吉野絵(吉野塗り)とは

奈良県下市(しもいち)町を中心とした吉野地方に産する漆器。黒漆(くろうるし)地に朱(しゅ)漆で文様化した木芙蓉(もくふよう)を器面いっぱいに描いた漆絵で装飾される。吉野絵ともいわれ、豊臣(とよとみ)秀吉が吉野観桜の際同行した茶人が考案した意匠と伝えているが、茶席の料理の食器として、椀(わん)、飯器、折敷(おしき)、盆、膳(ぜん)、鉢などにみられる。また、花文は木芙蓉と断定しがたく、葛(くず)、牡丹(ぼたん)、芍薬(しゃくやく)、梅の花から取材し便化(べんか)したという説もある。その類似品は、江戸時代後期に京都や能登(のと)(石川県)の輪島、加賀(石川県)の山中などでもつくられるようになった。[郷家忠臣] コトバンクより

メキシコで買ってきてもらったスカーフの柄とよく似た雰囲気で気になる。

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宮城 焙烙 (陸前堤)

焙烙(ほうらく)は、素焼きの土鍋の一種。関東では(ほうろく)ともいう。形は平たく、低温で焼かれる。茶葉銀杏などを炒ったり蒸したりするのに用いる。特に「焙烙蒸し」とよばれるときもある。また、宝楽焼の鍋としても用いられる。 wikipediaより

スペインのカスエラ↓にそっくりで面白い。

スペインのカスエラ

長野 飯櫃 (木曽福島)

縦長で継ぎ目(?)のところの模様が格好いい。木曽福島漆器祭りに行こう。そこで探してみよう。

鹿児島 山茶家 苗代川(美山)

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山茶家(やまちょか):汁を煮たりご飯を炊いたりするもの。鉄釉一色で模様も何もない。白い色の焼き物が上等とされ「白物(もん)」と呼ばれたのに対して黒い焼き物は軽蔑の意味が込められて「黒物(もん)」と呼ばれていた。

陶工が飯を炊くのに使っていた窯。足が三つついたもの。


と、気になるものがたくさんあったので、これから図書館などで調べる楽しみができました。

 

展示会外のショップも充実。探し求めて手に入れる達成感は薄まってしまうけれど、民藝好きなら財布の紐が緩みっぱなしになってしまうかもしれません。ショップは2月28日(水)までと展覧会より一足先に終わってしまうようなので気になる方はお早めに。