多治見には日本一の図書館があります

多治見市内で一番好きな場所は?と聞かれたら迷わず私は多治見市図書館だと答えるでしょう。

ここはもうインスピレーションの宝庫、生きる知恵、大袈裟に言えば生きる喜びに通ずるあらゆる情報に無料でアクセス出来るというアメージングワールド!

なかでも陶器関係の蔵書の充実ぶりは日本一なんですよ。

武雄市図書館より断然凄い!?Library of the year 2015 大賞受賞!

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見た目はかなりまぁ普通の市立図書館。

なんですが、何と昨年Library of the year 2015 という賞の最優秀賞を受賞したというのです!

(と、図書館内の掲示で知りました)

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カッコイイ図書館や話題の図書館はたくさんあるだろうに、正直なぜこの図書館が?とはじめて見た時は思わずスタッフの方に質問してしまいました。

大賞受賞の理由は以下の通り。

地域の産業に根差した「陶磁器資料コレクション」はビジネス支援・産業支援として本来図書館が取り組むべき課題に明確に向き合っている。特に収集が難しいミュージアムやギャラリーの図録を数千点規模で収集しており、この「司書が足で稼ぐ」収集活動のありようは、他の図書館にとって極めて示唆的である。

知的資源イニシアティブHPより

地元産業である陶磁器資料のコレクションがとんでもなく充実している!ということが受賞の理由のようです。
確かに建物がどんなにシャレオツでも図書館の命は蔵書。蔵書収集という図書館の根幹部分を評価されたということを聞いて感激してしまいました。

薄々感じてはいたんですよ、陶器関係の本は国内外問わずかなりマニアックなものまで揃っているなぁ、と。

でも改めてこれらのコレクションは司書さん達がこだわりにこだわって足で集めたものだということを知り感慨深いものがありました。

d design travel岐阜でこの図書館が取り上げられるたことも頷けます。

こちらが日本一に輝いた陶器関連の資料コーナー。

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例えば、こんな貴重な本を借りることができます!

2年前、沖縄旅の予習として沖縄の陶器について調べた時に出会ったこの本。

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なんと監修者 濱田庄司、装幀 芹沢銈介!

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昭和47年5月15日、沖縄が本土に復帰した日に発行された非売品の本。

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Amazonで検索してもこの本の画像は出てきませんでした。古本での入手も難しそうです。

こんな貴重な本が閉架ではなく開架図書としていつでも手にとれるということの幸せ。

他にも日本中の陶器関連の展覧会のカタログなど普通では手に取ることのなかなかできない資料もかなりの充実っぷり。ここで紹介し始めるときりがないのでこれについてはInspirationのBooksのカテゴリーにこれから投稿していけたらいいな、と思っています。

これはもうみんなの財産!

素晴らしい陶器関連の資料がこうして優れた館長さんはじめ司書さんたちによって収集されて私たちが手にできるということ、その感動を全国の器好きの皆さんに少しでもお伝えできたらな、と思って熱い思いを綴ってみました。

多治見市図書館  岐阜県多治見市豊岡町1丁目55ヤマカまなびパーク内

多治見駅から徒歩5分で行けます。


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