土岐市在住の陶芸家 三尾忍さんの工房にお邪魔してきました。工房見学&ご近所の散歩も一緒にさせてもらって、寒さも忘れる楽しいひと時になりました。
そんな様子を2回にわたってお伝えしますね。
陶芸家 三尾忍さん
三尾さんに初めてお会いしたのは昨年末。土岐市下石町にある玄保庵での三尾さんの個展でのことでした。
三尾さんの作品はほとんどが植物を飾るための皿や鉢など。
初めて見た時は、三尾さん本当ゴメンなさい!なんですが、ちょっと私には動きや色味が重すぎてとっつきにくいな、というのが正直な感想でした。
ただ三尾さんの人柄に惹かれたのと、そして一つ後から時間を追うごとにじわじわと気になってくる作品があったので、今回工房を訪ねさせてもらいました。
三尾さんの工房
土岐市内にある三尾さんの工房。
一歩足を踏み入れるとそこには圧倒的な三尾ワールドが。
「私はここにさえいられればいいんです」って三尾さんがぼそっとおっしゃっていましたが、いやその感じすごくよく分かりました。
ここから全ての形が生み出されるんだという何とも言えないパワーを感じましたよ。
所々に塗られた緑が印象的な素敵な工房です。ほとんどをご主人と一緒にDIYで作ったそうですよ。
工房奥にはご主人のDIY工房が!本格的!!
工房の裏にはお庭があって、そこで植物と触れ合いながら作品作りに向き合うとおっしゃっていた三尾さん。残念ながら極寒のこの時期は植物たちも身を潜めているのでそんな様子をうかがうことは出来ませんでしたが、夏は風も通って気持ちが良い工房だとおっしゃっていました。
暖かくなってきたらここで陶芸教室も行っているそうですよ。
植物のための器
三尾さんはそこに植物があって初めて形になる作品を作り続けられています。植物のための器、そういう感覚って今まで私にはなかったのですごく新鮮でした。
私が後からジワジワと気になりはじめたというのはこの皿。ここに苔玉を飾ったら何かすごく素敵かもしれない、いや絶対素敵なはず!と思えてきたのです。
三尾さんに聞いたら、この子はもう売れてしまったとのこと。
やっぱり作品との出会いは一期一会。その時期を逃してしまうともう出会えないんですね。あと苔玉を飾るなら皿に穴があってはダメだということも教えてもらいましたよ。なるほど〜。
三尾さんはB品だとおっしゃっていましたが、こちらも素敵でした。玄保庵で見た重めの作品とはちょっと違う軽やかさがあります。ここにどんな植物を飾ったらぴったりくるでしょうね。
私はどちらかというとシンプルな形のものが好きだったりするので奇抜な造形に出くわすと「うぅ」と身構えてしまうところがありますがこのあたりの作品には妙に惹かれるものがありました。
自分の好き嫌いセンサーに正直でありたいと思う反面、ちょっとその先を覗いてみると意外と新しい世界が見えてくることもあるのかもしれない、そんなことを思ったりしました。
今年の秋には三尾さんのワークショップが笠原公民館で行われるようですよ。陶芸と植物のコラボ。楽しそうです。
この次は、こんなとこがあったの!?とびっくりな土岐市内の隠れ観光スポットを案内してもらったのでその模様をお伝えしますね!いや、びっくりでしたわ。
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陶芸家 三尾忍さんの工房を訪ねる 〜後編〜