この秋開催される土岐市下石町の「どえらぁえぇ陶器祭り」に向けて今から節約しておくことをオススメします!

この地域では毎年春と秋にいくつか陶器祭りが開催されます。その中の一つ、土岐市下石町の「どえらぁえぇ陶器祭り」は今年が開催20年目、今年は10月29日(土)、30日(日)に開催されます。

先日、ひょんなことからこの「どえらぁええ陶器祭り」の打ち合わせ会議を覗かせてもらえました。今回はその様子をレポートです。

下石町ってどんなとこ?

まずはサクッと土岐市下石町の説明。下石町の美濃焼の歴史についてHPがあったのでそちらから引用。

下石のやきものの歴史は鎌倉時代に始まったとされ、800年もの歴史を有するやきものの産地である。

下石は「ロクロの里」として、徳利を磁器質粘土で成形する技術がある。この技術力で生まれる徳利は、登り窯で焼かれ、他の産地でその姿を消してゆくのに昭和40年まで生産が止むことはなかった。全国のやきもの産地でも例を見ないものであろう。

下石町、やきものの歴史より

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窯の煙突が見える町並み。

徳利の産地ということで登場したのがこちら。

oroshi_ceramic_festival02とっくりとっくん
下石町のキャラクターとして町内のいたるところに鎮座しております。スーパーの中にもいたりしますよ。地味にコツコツと認知度を上げてきている地元キャラクターです。

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小さな町ですが数多くの製陶所や窯元がひしめき、また若手の陶芸作家なども移り住んできている、そんな町であります。

「どえらぁえぇ陶器祭り」って何?

下石陶磁器工業組合が主催するこのお祭りは町内の窯元・製陶所が集まって出店するお祭りです。組合には86もの事業所が加盟されているようでびっくりしてしまいました。えっ、そんなにあったんだ!と。その中から25ぐらいの事業所がお祭りに参加されるようです。

陶磁器工業組合の駐車場をメイン会場に、各事業所が出店して陶磁器を販売する、またお祭り開催中の二日間は「窯元巡り」と言って、会場周辺の窯元を直接訪ねて回ることができる、ザクッと説明するとそれが「どえらぁえぇ陶器祭り」です。

今年も秋の開催に向けて着々と準備が進んでいるようで、先日はその打ち合わせ会議を覗かせて頂きました。

下石陶磁器工業組合、中に入るとこんな感じ。

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歴代の組合理事長の写真がずらり。
会議にはおじさま方が続々と集合。おぉ、組合っぽい(笑)

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この日は今年のお祭りの参加事業所の確認と、昨年好評だったという窯元朱印帳を今年はどうするか、ということについて話し合っていらっしゃいました。

こちらが昨年の窯元朱印帳。

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中はこんな感じ。

oroshi_ceramic_festival06 oroshi_ceramic_festival08 各窯元の特徴や地図が描かれていてお祭り期間中にこれらの窯元を巡ってその窯元の朱印を集めるという企画だったようです。

案内は全て手書きにこだわったということで、各窯元の雰囲気が伝わってきていいですよね。今年はどんなものが出来上がるのか、楽しみです。

今年のお祭りのポスターも出来上がっていました。

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朱印帳とポスターのイラストは下石町在住のイラストレーター柚木ミサトさんが描かれています。会議の打ち合わせの場にいらした唯一の女性の方。陶芸関係の方かと思っていたらまさかのイラストレーター!色んな方が関わってお祭りって成り立っているんですね。

中でも注目すべきは「若手クラフト陶器市」!

そしてこの陶器祭りで注目すべきは数年前からはじまった「若手クラフト市」。ポスター上にはさらっと書いてあるだけですけど、これかなり充実の内容になりそうなんですよ!!

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近隣で活動されている陶芸作家さんが出店されます。今年はなんと40組近くの作家さんが参加されるとか。

前々回の記事に取りあげた村上雄一さんをはじめ、そうそうたるメンバーが集結するようです。また詳細についてはこちらで案内していきますね。

地元の産業、地元の陶器祭りを盛り上げていこうと動き出した若手の方たちの活動にとてつもない頼もしさを感じます。小さな町の陶器祭りが器好きな人たちにとっての聖地みたいなイベントになってくれたらいいな、なんて思ったりしています。

この秋、「どえらぁえぇ陶器祭り」でどんな器との出会いがあるでしょう。さぁ今からしっかり貯金をして、素敵な出会いに備えておきましょう(笑)