美濃焼こみち うつわ巡り旅 報告レポート

台風が来るかも、ということで開催直前まで天気を心配した美濃焼こみち「うつわ巡り旅」ですがほとんど雨に降られることもなく開催することができました!

(願掛け禁酒をしてくれたとみたんと娘のてるてる坊主のおかげ!)

参加者は5名。

一体どんな方達が来て下さるんだろう、とこれまた直前までドキドキでしたが皆さん素敵な方ばかりで無事にはじめての企画旅を終了することができました。

今回はそんな旅の様子をお届けします。

3RD CERAMICS


まずは多治見の3RD CERAMICSの工房をご案内。花山さんが本当に丁寧にこの町で制作することの意味や、ご自身達の制作のスタンスについてお話しをして下さり、参加者の方達もメモをとりとりお話しを聞かれていました。

僕たちの作るものは「作品」ではなく「製品です」というお話、とっても興味深かったです。

3rd ceramics

どの花器を購入しようかと悩む参加者さん。微妙な形の違いに悩むこの感じ、私も気持ちがよく分かるので傍から見ていて微笑ましく思えてしまいました。最終的に気に入ったものを購入できたようで自分のことのように嬉しく思えました。やっぱり直接、作った人から話を聞いて購入するっていいですよね。

3RD CERAMICS

陶磁器アクセサリー作家 am.

am.陶磁器アクセサリー,ceramic jewellery同じ工房で制作をしているアクセサリー作家のam.(荒木亜美)さんにもはじめてお会いしました。3RD CERAMICSのメンバーもアミさんも多治見意匠研の出身。京都からいらして、そしてそのまま多治見で制作を続けていらっしゃいます。参加者さんからの「なぜ多治見で制作を続けるのか?」の質問に、陶芸家にとってこの町がいかに活動しやすいか、という事を語って頂きました。

多治見に住んでいても陶磁器関係者でなければそういうことって知らないことばかりなので自分の住む町の見えなかった面に気づくことができて有意義なお話ではなかったかな、と思いました。

アミさんの女子心をぐっとつかむアクセサリーに皆さんテンション上がってました。

am.陶磁器アクセサリー,ceramic jewellery

am.

カネコ小兵製陶所

そして土岐市に場所をうつしカネコ小兵製陶所へ。

こちらでは大量生産(と言っても他の製陶所に比べたらうんと少量とのこと)の工場で作られる器の制作過程を見学させて頂きました。

まずは社長奥様がギャラリーで商品について説明をして下さいました。

Kaneko Pottery GIYAMAN ceramic, カネコ小兵製陶所, ぎやまん陶

Kaneko Pottery,カネコ小兵製陶所, ぎやまん陶人気のぎやまん陶シリーズ。やはり輝きが違います。

dsc_1788

カネコ小兵製陶所, ceramic jewellery, giyaman ceramic

ぎやまん陶を使ったアクセサリーも試作段階だそうで、発売が楽しみです。

その後は工場長の丁寧で分かりやすい解説付きで工場見学。

Kaneko Pottery GIYAMAN ceramic, カネコ小兵製陶所, ぎやまん陶

カネコ小兵製陶所

製造過程を最初から最後まで詳しく見せてもらえて参加者さんからは「大人の社会見学みたいで楽しかった」と言って頂けました。

そしてその後は小兵さんに場所をお借りして、お待ちかねのhoshizumiさんのお弁当。

↑こんなお気遣いを頂き感激でした。

伊藤社長のお話しを聞きながらみんなでお弁当を頂きました。
お弁当には趣向をこらしたhoshizumiカラーの素敵で美味しいお料理が詰まっていました。参加者さん、蓋を開けるなりわぁ!っと声がもれていましたよ。特別な日のお弁当をhoshizumiさんにお願いして本当に良かったです。

そして社長からは小兵窯の「ぎやまん陶」がクリスチャンディオールのパリ本店で取り扱いされることになった経緯や、小兵窯の歴史、そしてこれからなど貴重なお話しをたくさん聞かせて頂きました。

美味しいお茶を用意して頂いたりと、社長の奥様にも大変お世話になりました。

カネコ小兵製陶所

陶芸家 河内啓さん

昼食後はさらに山の方へ移動しこのブログでも何回も登場の河内啓さんの工房をご案内。

河内啓さん工房

工場で大量の陶器が製造される過程を見た後の河内さんが一人で制作をされる孤独な工房見学はそのギャップがなかなか印象的ではなかったかと思います。

河内啓さん工房

河内さん奥様が作ってくださった焼き菓子とともにコーヒーを頂きながら色々なお話を聞かせていただきました。

うつわ巡り旅, 河内啓さん工房見学

作家さんを囲んでお菓子をつまみながらこうしてお話をすると、会話も弾んで質問もしやすくてとっても楽しい雰囲気でした。

河内啓

ギャラリー陶林春窯

最後は多治見に戻ってギャラリー陶林春窯さんで〆の陶磁器鑑賞。皆さんもう陶磁器はちょっとお腹いっぱいになってきたかな、って感じでしたがこれまた違ったものを見れて面白い感じになっていました。

この日開催されていたのが「多治見市陶磁器意匠研究所第14期セラミックスラボ前期制作展」という意匠研の学生さん栁川晶子さんと馬場康貴さんのお二人の作品展でした。

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栁川晶子さんの作品, 多治見市陶磁器意匠研究所第14期セラミックスラボ前期制作展

栁川晶子さんの作品。

これからお二人はどんな風に活動されていくのかな、と楽しみに思えました。

ちょうどご本人達も会場にいらしたので話を聞けてよかったです。東京と長崎出身のお二人。お二人もまた多治見で活動を続けていかれるのかな。。。

 多治見市陶磁器意匠研究所

ギャラリー陶林春窯

イベントを終えて

はじめて企画した多治見・土岐うつわ巡りの旅、無事に終えることができてとにかくホッとひと安心。

参加してくださった5名の方々、訪問を快く受け入れて下さった皆様、駐車場を貸して下さった多治見の焼肉店末広さん、企画を後押ししてくれたMさん、とみたん本当にありがとうございました!

家族にも色々協力してもらったし、応援してくれたお友達にも感謝です。

参加者さんにとって楽しい旅になってくれていたらいいな、と願いながら旅の振り返りを終わります。