多治見市市之倉町にある市之倉さかづき美術館内のギャラリーにて開催中の「イラン陶芸家二人展」を見てきました。
「ラスター彩里帰りプロジェクト」として、イランから来日し幸兵衛窯に滞在しながら作品を制作していたお二人の展覧会です。前回の記事はこちら→イランから来た陶芸家の話を聞く＠幸兵衛窯七夕の宴
イラン陶芸家二人展 アッバス・アクバリさんの作品
まず目についたのがアクバリさんのこちらの作品。
虎渓山永保寺の鯉を作品にしたようです。横から見ると鯉？とピンときませんが、
正面から見ると「うわぁ、鯉だ！」ってなります 笑。
餌を投げたらこんな感じで迫ってきますよね、鯉。この鯉の顔、好きです。
動物の描写がやっぱり独特でいいですよね。
イラン陶芸家二人展 ベフサド・アジュダリさんの作品
アジュダリさんはこの馬のオブジェがお得意のようです。
この馬、ちょっとファンタジーな世界で可愛です。
ラスター彩も彼らがもともと持っていた技術と今回幸兵衛窯で習得した技術とでふた通りあるようでしたよ。たまたま会場にいらした幸兵衛先生がその違いを指し示してくださいましたがやっぱり幸兵衛窯のラスター彩はその深みのある味わいが全然違いました。
私の写真技術ではそれがなかなか伝わりませんが、そんな違いを見つけるのもまた今回の展覧会の楽しみ方の一つかもしれません。
また会場には意外にも女性のオブジェもたくさん並んでいました。無神論者のアジュダリさんはイスラムの戒律とは無縁でそうした作品もたくさん作られるそう。私たちが勝手に思い込んでいる厳しいイラスラムの世界というのと現在のイランとは色々異なるようですね。
「イラン陶芸家二人展」９月７日（水）までです。
ギャラリー宙
岐阜県多治見市市之倉町 6-30-1（市之倉さかづき美術館隣）
TEL:0572-24-5911
