瀬戸市にある愛知県陶磁美術館へ行ってきました。
この美術館、地味に凄いです。地味なんだけど凄いんです。
もう器好きの人は絶対行くべきな超充実の美術館なんです。
まずは企画展:沖縄の工芸 琉球漆器に魅せられました
今回の主な目的は終了間近の「沖縄の工芸」展を観ること。
沖縄の陶器目当てで出かけましたが今回は意外や沖縄の漆器に魅せられました。
沖縄の漆器、今まであまり注目したことはなかったのですが螺鈿漆器の小箱、お盆など色、デザイン素晴らしく、おぉ!と思ってしまいました。
何だろう、ただ繊細で細かいだけでない大胆さのようなものが良かったのかな。
ちょっとこれから注目して調べてみようと思いました。
陶器、ガラス、織物も充実の展覧会でした。今週日曜日(6/19)まで開催です。
ここからが本番!常設展の充実ぶりが凄過ぎました
企画展の後、さらっと流すつもりで足を踏み入れた常設展。
これがしかしもんのすごい充実ぶりでどっぷりとはまることとなりました。
広々した館内、ほとんど人はおらずひたすらに静か〜な時間が流れます。
縄文・弥生土器から始まり日本各地の陶磁器作品を見てお腹いっぱいのところに、どか~んと世界の陶磁器達が登場。朝鮮・中国の充実の陶磁器コレクションに加え東南アジア各地、イラン、ヨーロッパの陶器もチラリと。これはもう器好きにはたまらない美術館であります。
常設展に関してはフラッシュをたかなければ写真撮影自由!これまた感激です。100枚ぐらい夢中で写真撮りました。
常設展の作品からいくつかご紹介。
北欧テキスタイル柄!?デザインが洒落すぎだよ、黒織部
黒織部茶碗 17世紀 美濃焼
アメリカ西海岸あたりの売れっ子作家の作品でしょうか?
宋時代の中国のものでした。
玳皮天目 吉州窯 南宋 12〜13世紀
半分に切ったイチヂクとか盛って #今日の朝食 ってインスタ投稿したくなります
交踟釉入隅八角小皿 三楽園 江戸時代後期
これで何食べてたの?当時の食卓に思いを馳せたらニタニタがとまらないんですけど
サリー陶器 イラン 10世紀
これらは気になった作品のほんのごくごくわずかです。
ボランティアガイドの方もいらっしゃるので時間に余裕があるなら頼んでもいいかもしれません。次回は私もガイドを頼もうと思いました。
が、愛知陶磁美術館、まだまだこれで終わりではないんです。
狛犬がすごかった!
愛知陶磁美術館には本館の他に西館と南館があります。企画展と本館の常設展で既にお腹いっぱい。別館まで行くのは体力的にも集中力的にもしんどいな、と思っていました。しかも西館で開催されているのは狛犬展。正直あんまり興味そそられません。
が、頑張って行った甲斐ありました!
これ全部狛犬。
ところがまさかの、こんな子が待ち構えていたんです!鉄釉白釉狛犬 吽 寛延4年 1751年
冗談かと思っちゃいました。
これらの狛犬は鎌倉時代〜江戸時代に瀬戸で盛んに作られたそうです。狛犬を愛らしいと思う日が来るとは思ってもいなかったので新しい発見に嬉しさがこみ上げてきます。
南館は子供にも分かりやすいように愛知の陶磁器産業の歴史を丁寧に展示してありました。本館から別館までは歩いて5分ほど。炎天下の中を歩くので夏場はちょっと覚悟がいるかもしれません。
ミュージアムショップ
最後にミュージアムショップに立ち寄りました。
大きなショップではありませんが白山陶器や瀬戸本業窯の作品などを購入することができます。過去の企画展のカタログなどもなかなか興味深いものが多かったです。
以前訪れた時はここまで感動した覚えがないので、私の中の好みが変わってきたこともあるかもしれませんが器好きな方が出かけたら1日でも楽しんでいられと思います。
「素敵な偶然、予想外の発見の連続」を味わえる5星、超おすすめ施設です!
愛知陶磁美術館
愛知県瀬戸市南山口町234番地
TEL:0561-84-7474
月曜定休
常設展入場料:400円